発信地:西オーストラリア州パース
好きなバンド、歌手:
Muse
Radiohead
Beck Goldsmith
Clint Boge
「とりあえず塩浴」「薄めの薬浴」「そのまま様子を見る」など人により様々だと思います。塩は浸透圧に関係して魚が楽になるとか、殺菌効果もあるとかで昔から使われていたようですね。私が持っている金魚の飼育書は薬浴を勧めています。
日本では「トリートメント」という言葉が定着していますが、英語圏ではquarantine(隔離期間、略してQT) と呼ばれています。
私は以前、新しい金魚は塩浴をさせていましたが、現在QTは真水で行っています。特に症状がなければ余計なものは入れずに休ませてあげるのが一番だと思うようになったからです。
でも、例外が一つだけあります。吸虫駆除の薬 Prazi (praziquantel - プラジカンテル) です。
プラジは一度入れるだけで効力を発揮し、金魚や硝化バクテリアには害が無いという優れものです。豪州ではFluke & Tapeworm Tablets という商品名で売られています。
ぽんちゅうとディナーが我が家に来た翌日、2匹とも吸虫病の症状が現れました。頼みの綱としてよく訪問するフォーラムで、「ショップの水槽では吸虫(ダクチロギルス、ギロダクチルス)が蔓延している可能性が極めて高く、プラジは金魚に負担をかけないので、家に来た時点で症状がなくても、私はQT水槽には必ずプラジを投入している」というベテラン飼育者のコメントを読み、買いに走った薬です。効果テキメンでした。
それから我が家では「初日にプラジ、あとはアンモニアと亜硝酸に注意しながら真水で2週間様子を見る」というのがQTの手順となりました。エサはフンの状態が良ければ朝に少量だけ与えるようにしています。
このプラジカンテル、ちょっとググッてみたところ、日本ではウソみたいに高額です

ドロンシットという薬、プラジ50mg入り20錠で1万5千円!なんとまぁ・・・

豪州では100mg入り25錠で16ドル。20リットルにつき100mgなのでうちのQT水槽には1錠で済み、日本円にして50円ほど。そのため症状が出ていなくても予防薬として気軽に使えます。
トリクロルホン(マゾテン、リフィッシュなど)のような毒性が無く、良く効くのでお勧めなのですが、日本では高いのでちょっとキビシイですね。それでもディスカスなどデリケートな熱帯魚の飼育者の中には獣医さんから数錠だけ買ってきて吸虫駆除に使っている人もいるようです。
すみません、ちょっと話がそれましたね・・・
トリートメントに関して「私はこうしてる」「これは失敗だった」などなどコメント頂けると嬉しいです~。
金魚を飼っている人は、金魚が「あくび」をするのを見たことがあると思います。
寄生虫がいたり水質が悪いときにあくびをする例が多いようですが、健康な金魚が水質の良い環境でもあくびをするのはなぜでしょう?
酸欠になれば「鼻上げ」をするので、酸素補給が目的ではないようです。
人間でいう「伸び(ストレッチ)」をしているのだという説もありますが、英国の観賞魚サイトPractical Fishkeeping の BBS管理者Andy さんによると次のような理由だそうです。
「鰓耙はその形状のため、水が一方向に通るだけだと、よくゴミが溜まります。魚があくびをしているように見える時、実際は水を強制的に逆方向に送り、その逆流で鰓をきれいにしているのです。」 >> 典拠
網に残った小さなゴミを裏側から水をかけて落とすのと同じことですね。
これはなかなか信憑性が高そうなので、私はこの説に一票
皆さんはどう思いますか?
入れるべきか、入れないべきか。金魚水槽に砂利は必要でしょうか?
タタキ池やプラ船ではなく、水槽でペットとして飼う場合はどちらが良いのでしょう?
汚れや病原菌が溜まるから無いほうが良いという説。
濾過バクテリアを増やすためあったほうが良いという説。
あるほうが金魚が落ち着くという説。
なくても変わりないという説。
・・・いろいろありますね。
うちの水槽には小粒の砂利が厚さ5センチほど入っています。
砂利の大きさはこんなかんじ
エサは沈下性ですが、金魚達はちゃんとエサだけ飲み込んで砂利は吐き出しています。砂利は小粒なので、間に餌が落ちて埋まることはありません。フンも表面に残るので網ですくい取れます。
水を換えると同時に砂利も掃除します。直径4センチ、長さ25センチほどの円筒が付いたサイフォンホースを使っています。「プロホース」という商品と原理は同じです。これを使うと、砂利の中の小さなゴミをきれいに取り除けます。同時に底のほうの砂利も円筒の中でかき回されるので、嫌気性細菌の繁殖も抑制されると思います。
砂利を入れると水の汚れが早いという人は、たぶん砂利のサイズが不適当か、うまく掃除ができていないのだと思います。砂利掃除の間は一時的に水質が悪化するので金魚達は避難させます。掃除の後、水を足して1時間くらい経ってから戻しています。
砂利があれば金魚が落ち着く、というのは本当なのでしょうか?みんなでせっせと砂利をつついているところを見ると、本当のような気がします。人間だって床が鏡になっているより、畳や絨毯のほうが落ち着きますよね。魚が人間と同じ感覚を持っているとは思いませんが、ガラス製の水槽なら底には何かあったほうが金魚も落ち着くと思います。
ベアタンクでも支障なく飼育できると思いますが、うちでは今のところ砂利があったほうが良さそうなので、このままにしておきます。
世界一検疫が厳しいことで有名なオーストラリア。
観賞魚の取り扱いもご多分に漏れず、まずは輸出元の国で一週間、さらに入国後も隔離施設で二週間の検疫期間があり、期間内に病気が見つかった魚はその場で処分されます。
そのおかげで寄生虫持ちの魚が届く可能性は減るのですが、検疫中に魚を処分されると当然輸出業者の儲けが減ります。
ズル賢い輸出業者は、たまに「A1(特級)クラス」だと言っておきながら、わざとハネ魚を送ったりします。それを受け取った輸入業者が「ハネものだ、形が悪い」と クレームをつけると、返金する代わりにクレジット(そこでの注文にしか使えないポイントのようなもの)を発行し、次回もそこから注文しないと輸入業者は元を取れずに損をするようなシステムにしています。
東南アジアの養魚場では一般的に魚の扱いが雑なので、良個体はごく少量。
たまには良個体も入荷されますが、すぐ売れてしまうので、よほどタイミングが良くないと入手できません。
・・・
以上、某ショップの某スタッフから仕入れた豪州の観賞魚業界ウラ情報でした。
こちらでは丸モノ金魚が高価で、しかも難アリな個体が多いのには、そのような理由があったのですね。
誠意をもって対応し、魚とサービスの質を高めようと頑張っている日本の養魚場の職人さん達を見習ってほしいものです。
野菜不足が気になり、数ヶ月前から気休め程度に飲み始めたスピルリナの錠剤。藻なので金魚にも良いらしく、高価なエサにも配合されているようなので、らんちゅう達におすそ分けしています。認定オーガニックで、つなぎなどは入っていないので金魚にも安心です。
錠剤をスプーンの裏で押しつぶし粉末状にして、指先を濡らしてコネコネと小さな玉を作り、それを水槽に入れるという方法で、普段の餌に加えて一日おきに1錠あげています。池のコメット達にはあげていません。池にはたくさんコケが生えているからそれでお野菜補給してね、と。
C.J. はこのスピルリナ玉が大好きで、玉を入れたらすっ飛んできます。ディナーは、はじめは驚いたようにペッと吐きだしていたのですが、今ではC.J. と一緒に玉が沈むところを追いかけて食べています。ぽんちゅうは特に興味を示さず、砂利をツクツクしている時に底に落ちていた玉が口に入れば文句を言わず(?)食べる、という程度です。
ココア玉と同じで、玉が大きいと口に入れた後に両エラから緑の粉がばふっと出てきますが、そのままバフバフと食べています。今のところマイナスな影響は出ていないのでこのまま続けようと思います。はじめから粉末状のものを買えば砕く手間が省けますが、粉末だと錠剤よりも劣化が早そうだし、私が飲みづらくなるので、これからも錠剤にする予定です。
追記:うちの金魚6匹分のエサ代は、スピルリナと冷凍ブラインシュリンプ(成体)を含めて1ヶ月3ドル未満です フレークだけなら半額以下で済みますが、せいぜいコーヒー一杯分、犬や猫のエサ代に比べれば安いもんなのでちょっと贅沢させてあげてます。