発信地:西オーストラリア州パース
好きなバンド、歌手:
Muse
Radiohead
Beck Goldsmith
Clint Boge
魚にストレスをかけずに硝化サイクル(生物濾過)を完成させる、つまり「水槽を立ち上げる」方法として注目されているフィッシュレス・サイクル法。
鶏肉や刺身、金魚のエサを魚のいない水槽に入れてそれが腐る時に発生するアンモニアを利用する方法もあるようですが、このように腐敗を利用すると硝化バクテリアだけではなく悪性雑菌も大繁殖するため、サイクルが完成してから魚を入れた後、それらの雑菌が原因で病気になることもあるようです。っていうか、なんだか臭そうだし・・・
硝化バクテリアのみを集中的に繁殖させたいなら純度100%のアンモニアを使用すれば良いのですが、劇薬なので取り扱いに注意が必要ですし、そう簡単には手に入りません。アメリカではアンモニア液を使う人も多いようですが、これだと毎日アンモニアと亜硝酸のレベルを確認しながら何度か追加投入する必要があるようで、すごく面倒くさそうです。
何か良い方法はないものかとネットで検索して見つけたのが AmmonChlor。原料は塩化アンモニアだそうです。
AmmonChlor 100g。こんな容器に入っています。
一度投入するだけで4~6週間後にはサイクルが完成するという商品で、「まさか、そんな簡単にできるんだろうか」と半信半疑で買ってみたのですが、実際に試してみると本当に1ヶ月の放置プレイで見事にサイクルが完成していました。これには正直びっくり! 5ppmのアンモニア投入後24時間で0ppmに戻せる量のバクテリアが繁殖しました。
100倍の水に溶かしたものを水槽の容量15リットルにつき10mlの割合で投入します。一度に使う量が少ないので、個人利用なら100g 買えばしばらく使えます。長期保存しても劣化しないようです。
サイクルが完成した後しばらく魚を入れる予定が無い、あるいはもしもに備えてトリートメント用水槽を常時稼働していたい場合などは、毎日少しずつ希釈液を入れておけば魚がいなくても硝化バクテリアの量を維持できる、というとても便利な商品です。
魚を入れる前に一度100%の水換えを行います。手際良く済ませば水を換える間フィルターを止めていてもバクテリアは大丈夫です。
硝化バクテリア入りの液体やブロックなども売っていますが、私はその手の商品は試した事がないのでどれくらい効果的かわかりません。1ヶ月待つ余裕がある人にはAmmonChlorをお勧めします!
なんだか業者の回し者のような記事になってしまいましたが違いますよー。良い商品を見つけたので皆さんと情報をシェアしたいと思いました。私はオーストラリア国内の Aquadiso というアクアショップから買いました。現時点で日本にはまだ取扱店が無いみたいです。Aquadiso は海外発送もしてるので英語OKでPayPalかクレジットカードがある人はネットで注文できます。
日本で興味のある方にお裾分けできると良いのですが、ライセンスを持っていないのにアンモニア入りの物質を郵送したのがバレたらヤバそうですからね、興味のある方は自力でゲットしてくださいねー
付属の説明書をよく読んで自己責任でお願いします。
金魚達にアンモニアや亜硝酸によるストレスを与えず、頻繁な水換えも必要ないので、魚にも人にもやさしいフィッシュレス・サイクリング。どんどん普及すると良いですね。