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パース発、水槽飼いらんちゅう(もどき)と池飼いコメットの飼育日記。
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なんとか回復してくれないかと様子を見てきたスマイリーですが、日に日に弱っていき、もう完全に回復の見込みがないことが明確になったので、これ以上苦しませないよう安楽死させることにしました。

苦しんでいてもそのまま自然に死ぬまで生かしておくべきか、苦しみを早く終わらせてあげるべきか、安楽死については賛否両論あると思いますが、病気の金魚だけではなく、稚魚が生まれて世話しきれず貰い手もいなくて困ったという場合の参考になれば、と思いその方法を書き留めておくことにしました。

川や公園の池などへの稚魚の放流は自然界のバランスを崩すため厳禁。まだ生まれたばかりの稚魚なら「ザルにあけて熱湯をかける」という方法で一瞬で死なせることができますが、ある程度の大きさまで育った稚魚にそれは残酷なような気がします。

海で釣った食用の魚なら、すぐに頭を強打するのが「人道的な殺し方」かと思いますが(ベジタリアンの方ごめんなさい)、ペットとして可愛がってきた金魚に同じことをするのは気が引けますし、水槽から出してすぐに殺せずモタモタしていると呼吸できない金魚は苦しむことになります。

金魚の安楽死について、日本語でネットで検索してもあまり参考になりそうなページが見つからなかったのですが(失礼)、西洋では動物愛護への関心が高いせいか、英語で検索するとかなりの文献が見つかります。

魚に一番負担が少ないのは MS-222 と呼ばれる魚用の麻酔薬の過剰投与らしく、アメリカではFinquelという商品名で売られているそうですが、この辺でそう簡単に手に入る薬品ではありません。

その次に負担が少なく簡単に手に入るのはクローブオイル(丁子から抽出した精油)で、すでに家にあったのでこれを使うことにしました。アロマテラピーに関する商品を扱う店ならどこでも売っています。

クローブオイルは虫歯の痛み止めなどにも使われ、昔は手術の際に局部麻酔薬として使われていたらしく、水に入れることで金魚を眠らせて苦しまずに死なせることが可能だということです。方法は以下の通り。
  1. 水槽の水を4リットルくらい別の容器に入れてエアー(ぶくぶく)を付け、金魚を移します。
     
  2. ペットボトルや空き瓶などフタの付いた容器にその水を少し取り、4リットルにつき10-12滴(金魚の大きさにより調整)のクローブオイルを入れます。これは金魚を眠らせるために必要な量です。
     
  3. クローブオイルは水にはあまりよく溶けないので、瓶を何度も強く振って水が白濁するまでよく混ぜます。
     
  4. 金魚のいる容器にオイル入りの水を流し入れます。エアー(ぶくぶく)がないとオイルと水が分離しやすいそうです。
     
  5. しばらくすると金魚が底に横たわり呼吸がゆっくり(眠った状態)になります。
     
  6. 数分してから先ほどの空き瓶にまた少し水を少し取り、今度は4リットルにつき50-60滴(致死量)のクローブオイルを入れてよく混ぜ、金魚のいる容器に入れます。
     
  7. 最後の呼吸を確認したあと10分経ったら金魚を取り出します。庭があればそこに埋めてあげましょう。
スマイリーは静かに永眠しました。

クローブオイルをウォッカなどのアルコールに溶かしてから入れるという記事もありますが、アルコールはエラを刺激して苦しませてしまうので使わないほうが金魚のためです。

金魚を容器ごと冷凍庫に入れるという方法も目にしますが、まだ意識があるうちに血液が凍結し始めると激痛を感じるため逆に苦しませるだけだということで、今では安楽死の方法としてはあまり勧められていません。

重層を使う方法もありますが、いわゆる「窒息死」なのでタイミングや量を誤るとひどく苦しませることになります。

ちなみに、クローブオイルは自然除草剤の原料にもなっていて、オイル入りの水をそのまま庭にまくと植物を枯らせる可能性があります。そのまま一晩おき分離したオイルをキッチンペーパーなどで吸い取ってゴミ箱に捨て、残りの水を流しに捨てたほうが無難かと思います。
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